アフタースクール
『アフタースクール』を観る。小説でいえば道尾秀介の語り口に似て、結末に向けて話が反転し、うまく収束していく様子が心地よい。なかなかのものではないだろうか。今さら伊武雅刀がヤクザの親分かよという予定調和的キャスティングであるとはいえ、大泉洋と堺雅人、佐々木蔵ノ介という旬の俳優達の持ち味がうまく引き出されているので満足感が高い。佐々木蔵ノ介のやさぐれた探偵は特筆ものである。基本的に細部までよく考えられた映画であり、このくらいの構築力があるのであれば、邦画も捨てたものではない。
Published on: 2009/3/12
Categories: 映画