アンドロメダ・ストレイン
『アンドロメダ・ストレイン』を観る。『アンドロメダ病原体』のテレビ映画化。制作総指揮にはリドスコとトニスコの兄弟が名を連ねており、ワイルドファイア警報に従って科学者が集められるあたりは最早、定石とはいえ、期待が高まる。そんなこんなで前編はそれなりに繋いでくれるのだが、後編1時間は素材をただ放り込んで煮詰めてもいないスープのような案配であり、非常に残念な有り様で結末まで。端的に収拾がついていない。原作だって物語としては、かなり中途半端なものであったはずだが、本作は問答無用に変形の挙げ句、エイリアン襲来ものみたいになっているのだから、残念ながら1971年版の『アンドロメダ…』にあった無機質な独特の不気味さがどうのと懐古してみてもいっこうに始まらないという状況である。
Published on: 2009/3/14
Categories: 映画