ダイアリー・オブ・ザ・デッド
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』を観る。馬鹿らしい題名だが、本家ジョージ・A・ロメロの作品であり、本人もイカレた風な警察署長の役で一瞬、出演している。今流行のPOV、早い話が『クローバーフィールド』みたいな手法のゾンビ映画なのだが、ロメロは邪道なテクニックを使うにはあまりにもベテランであるが故に、おいおいゾンビに襲われているのに撮影かよと、やたらと自問自答する感じの筋書きとなっている。それは本作のテーマでもあって、監督の立ち位置をかなりストレートに語っているあたりが新境地でもあり、相変わらずでもあり。久しぶりにゆっくりと歩くゾンビをみたが、演出はどぎついばかりでもなく緩急もありで、なかなかに楽しめたのである。よろしいのではないだろうか。
Published on: 2009/4/26
Categories: 映画