トワイライト〜初恋〜
『トワイライト〜初恋〜』を観る。ヤングアダルト小説的に完璧な原作を、いかにも薄幸そうなクリステン・スチュワートをヒロインに据えて、それらしく霧塞がる雰囲気で映像化してあるので、ジャンル的には非の打ち所のないロマンスになっている。立派なものである。ヒーローを演じたロバート・パティンソンはアメリカン・ティーン的にはゴージャスなのかもしれないが、過度に色白のメイクであることもあって、角度によっては「ねぶた」のように見えてしまうという瑕疵はあるものの、もしかしたらそのこと自体が感情移入を容易化せしめているのかも知れず、ことの是非は判断がつかない。それは措くとしても、全体として設定はうまく考えられており、やるべきことをきちんとやっている印象であって、なかなか観られる。悪くない。
Published on: 2009/9/24
Categories: 映画