ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生
『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』を観る。星印まで入った念の入りようだけど何なのこの邦題。ジョン・マルコヴィッチとコリン・ハンクスを主演に据えて、制作がトム・ハンクスである。『オレンジカウンティ』からこっち、ずっと人生に迷っているコリン・ハンクスが、父親役で顔を出しているトム・ハンクスと職業と生き方について話し合うという趣向があったりするのだが日本未公開。話の本筋のほうは、ジョン・マルコヴィッチ演じるザ・グレート・バック・ハワードの付き人となったコリン・ハンクスが、何につけ自身のスタイルをもつハワードの苦悩と復活のうちに人生観を見いだすという内容。ファンタジックにしようと思えばいくらでも出来ようというところ、ちょっと泥臭く描き過ぎというあたりが大向こうにウケない理由であろうとは思えるものの、わかりやすい寓意を有したものになっていて、題名から想起されるほどヘンテコなものではない。ヒロインでエミリー・ブラントが出ていたり、実際のところキャストは豪華だし、コリン・ハンクスの育ちの良さそうなオーラには何だか応援したくなる不思議な作用がある。
Published on: 2010/1/7
Categories: 映画