ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』を観る。スティーグ・ラーソンの三部作のうち、第一作の本家スウェーデンによる映画化で、ハリウッドリメイクも決まっているようだけれど、映像はこれが決定版でいいのではないか。面白い。153分という尺を長いと感じさせない。傑作というべき原作をかなり要領よくまとめてあって、なかなかに密度が濃いのだが、全体に過不足ない感じがあって、キャラクターも舞台も、だいたい思い描いていたようであるというあたりにまず感心する。リスベットを演じたノオミ・ラパスは特典のインタビューを見る限り鼻ピアスのキャラとは程遠いが、劇中ではそのものである。であるが故に、この映画を楽しむにはまず原作の小説を読むべきということになるのだが。モノを食うシーンがほとんどないあたりが僅かに惜しいとはいえ、予告編を見る限りPART2、PART3も期待できそうである。
Published on: 2010/6/6
Categories: 映画