シャーロック・ホームズ
『シャーロック・ホームズ』を観る。世のシャーロキアンが憤慨するというのも判る気はするのだが、シャーロック・ホームズをロバート・ダウニー・Jr.が演じているというよりは、ロバート・ダウニー・Jr.がシャーロック・ホームズを演じている風にしか見えないので全然オーケーというのが当方の立場である。ジュード・ロウのワトソンも同様。ガイ・リッチーが監督ということをしばらく思い出さなかったくらい、その風味は抑えられているのだが、解明の場面ではフラッシュバックによる説明がうまいこと馴染んでいて作風にあっている。洞察力があるがゆえに格闘にも強いというあたりもうまいのだが、話の筋は実を言って007と選ぶところがなく、やたらと強い大男が登場したりするし。
いろいろ言ってもエンターテイメントとしてはそれなりの水準になっていて、あからさまに続編につづくというつくりも許せるのだが、the womanが握られている弱みというのは、たぶんシャーロック・ホームズとの間に出来た子供という展開があるに違いなく、これまた相当に話題を作るに違いない。なかなかの策士である。
Published on: 2010/7/23
Categories: 映画