許し難い
小佐古内閣官房参与が辞職というニュースについて、かねて疑義があった年間20ミリシーベルトという小学校の校庭の利用基準を政府が運用していることに対する、あるいは作業員被曝についての認識不足に対する抗議、というのが素直な文脈だと思うのだが、ニュースをみるとマスメディアが採用しているのは「官邸の場当たり的な対応に対する抗議」というストーリーみたい。
この違いは微妙に見えて大変に大きなものであり、マスコミにとっては小学生の健康被害よりも政権への攻撃のほうが重要なのではないかという疑念を拭えない。問題そのものを扱うべきだと思うのである。自らを常に野党化するこうしたスタンスは、報道本来の価値を損ねているのではあるまいか。
Published on: 2011/4/29
Categories: 日々