単純な場所

sophisticated girl; plain space

SP 野望篇

『SP 野望篇』を観る。テレビシリーズを楽しみにしていたのも今は昔。いかにも間が開きすぎたと思うのである。開巻、精細度の高い空撮から期待はしたのだが、続くアクションでは奇抜と言えば奇抜、素人っぽいといえば素人っぽい画面構成が続く。演技と呼べるようなものも見当たらないのだが、一番気になるのは子供のサッカーのような要人警護であり、やっていることがとてもプロには見えない。特にクライマックスのぐだぐだぶりには金城一紀も一体、どうしちゃったんだと思わざるを得ない。とはいえ、もとからこういう感じだったと言えなくもないわけで、どうやら劇場版へのスケールアップに耐える奥行きがないのである。話は果てしなく厨二的。つまりはキャラクターを楽しむ映画であって、その点には配慮が行き届いている。

Published on: 2011/5/18

Categories: 映画