ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観る。原作は未読。129分と、比較的には長尺とはいうものの、恐らくは原作に詰め込まれたいろんなエピソードをやむを得ず端折りながら展開している感じがすごくあって、脇役をとっても魅力的な造形が散見されるからには、ちょっと残念という感じがしなくもない。もちろん、そうした向きは本を読めということであって、これは読んでみるつもり。
本編の見どころは、子役のトーマス・ホーンその人であり、トム・ハンクスやサンドラ・ブロックの向こうを張りながらちっとも見劣りしない。911がもたらした喪失を背負って演じ切り、末恐ろしいほどで、そういえば表情のそこかしこにアビゲイル・ブレスリンと似た印象があって、なるほどこの人も立派な天才子役ということであろう。
Published on: 2012/6/23
Categories: 映画