単純な場所

sophisticated girl; plain space

ケイト・レディが完璧な理由

『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』を観る。サラ・ジェシカ・パーカーも、もうすぐ50という年齢ではあるまいか。手の甲あたりにしみじみ加齢を感じる彼女が、下は2歳の姉弟の母という設定に、まずかなり無理がある。夫を演じているのがグレッグ・キニア、仕事のパートナーがピアース・ブロスナンで、いかにもという邦題が示唆する通りロマンスの要素もあるものだから、ハリウッド正調ラブコメの高齢化問題について懸念せざるを得ない。

そうした構造問題は措くとして、話はサラ・ジェシカ・パーカーお得意のロールモデルもので、ボストンの投資会社に勤める有能なファンドマネージャーが仕事と家庭を両立させるために奮闘するというシンプルな内容。徹頭徹尾、予定調和的展開のもとにあって、どうかすると地獄のミサワという感じにもなるわけだが、正直いろいろ言ってもしょうがない分野なので、ハーレクインロマンスと同様、観たい人が観ればいいのだと思う。

Published on: 2013/3/7

Categories: 映画