単純な場所

sophisticated girl; plain space

それでも恋するバルセロナ

『それでも恋するバルセロナ』を観る。ウディ・アレンその人が好きではないので、その映画も用心深く避けることにしているわけだが、気まぐれに観てみようかとなることもあって、だがしかし冒頭のナレーションからして気に食わない。ジャンルは一応、コメディとなっているのだが案の定、ウディ・アレンとは笑いの何たるかからして合わない。

とはいえ、豪華俳優陣である。そして、それぞれ類型的に予想されるキャラクター設定となっており、ペネロペ・クルスもスカーレット・ヨハンソンもレベッカ・ホールも意外なところがまるでない役柄だし、バビエル・バルデムが女誑しの画家の役だが、『ノーカントリー』でアントン・シガーを演じていた役者とも思えない普通のラテン男ぶり。一応、バルセロナはバルセロナではあったけど、それだって観光客向けのステレオタイプで、全体に淀んだ感じが漂っているあたり、実にウディ・アレン的。

Published on: 2013/3/16

Categories: 映画