インヒアレント・ヴァイス
『インヒアレント・ヴァイス』を観る。ホアキン・フェニックスが主人公のラリー・スポーテッロ役なのだけれど、70年代初頭、ヒッピー文化の終焉に立ち会っているサイケなフィリップ・マーロウといった役回りを結構、楽しそうに演じている。ピンチョンの小説を映画化というのもピンとこないけれど、ポール・トーマス・アンダーソン監督がやりたかったのはロバート・アルトマン版『ロング・グッドバイ』の21世紀的翻案なのではあるまいか。それにしたってちょっと長いし、感心するようなところもあまりないにして。
Published on: 2015/12/20
Categories: 映画