Re: Life リライフ
『Re: Lifie リライフ』を観る。例によってヒュー・グラントが人生をやり直すドラマだけれど、監督は『ラブソングができるまで』や『噂のモーガン夫妻』でもヒュー・グラントと組んでいるマーク・ローレンスで、脚本も手がけており、主演の魅力をよく引き出している。ヒュー・グラントは、ほぼ単独でコメディパートを担当して、相変わらずダメで誠実な大人を演じきっており素敵。
かつて傑作のシナリオをものにして今は書けなくなった脚本家が、ニューヨーク州ビンガムトンの片田舎でスクリーンライティングの講師をするというライターズブロックもので、ライターズブロックものの多くがそうであるように、切なくて少しだけ暖かくなるストーリーはジャンル映画としてよく出来ていて楽しめる。タイトルは原題の通り『THE REWRITE』でよかったのではあるまいか。
ヒュー・グラントももう57歳で、マリサ・トメイも50を越えているけれど、それぞれ10歳ほど若い想定じゃないかと思われ、ハリウッドの高齢化もちょっと深刻になっている。いつまでも同じような役回りというのも気の毒ではあるけれど、本人も楽しそうというのがヒュー・グラントの人徳であり、その魅力は『ラブ・アクチュアリー』から衰えていない。
Published on: 2016/12/26
Categories: 映画