ザ・シューター
マーク・ウォールバーグが主演の『ザ・シューター』という映画があって、スティーヴン・ハンターの『極大射程』を原作にした映像化で、ボブ・リー・スワガーがマーク・ウォールバーグというのはどうなのかという議論はあるにして、ドンパチもそれなりに派手なところは気に入っているといってもいい。同じ原作が最近のテレビシリーズになっていることを知ってこれを観てみたのだけれど、主演がライアン・フィリップであることはおくとしても、ボブ・ザ・ネイラーに美しい妻と幼い娘がいて、それなりのパパぶりをみせているというのは一体、どうしたものか。シェルショックの陰もアルコール依存の気配もなく、完全に漂白されたこのスワガーはもしかしたらアル中がいっときみた夢という展開なのかも知れないとまで考えて、ちょっと身構えてしまったものである。いやはや。思えばベトナム戦争ははるか遠く、ゲームのルールが変わってからずいぶんと遠くに来たものである。
Published on: 2017/6/12
Categories: 日々