ベイビー・ドライバー
『ベイビー・ドライバー』を観る。エドガー・ライトの脚本・監督であればもちろん期待は高まるというものだが、113分ほとんどダレ場なし、実に映画らしい動きのある画面で、もちろん音楽もいいので見入ってしまう。素晴らしい。いわゆる「逃がし屋」を扱った映画はいくつかあるけれど、ライアン・ゴズリングの『ドライヴ』がネオンだとすると、原色のわかりやすさがあるキャラクターはどれもきっちり立っていて飽きない。
エドガー・ライトらしく、いろんな映画のオマージュが入っているけれど『ヒート』風の銃撃戦シークエンスがあるのも素晴らしい。悪役が入れ替わっていくのが英国風でもあって、そこも見どころだけれど、善人の成分が微妙に入る悪党がよく似合っていたケヴィン・スペイシーは、もしかしたらこれが見納めということになるのだろうか。
Published on: 2017/12/28
Categories: 映画