イエスタデイ
『イエスタデイ』を観る。ダニー・ボイルが監督、リチャード・カーティスが脚本のロマンスであればよく出来た話であるに違いないとは思っていたけれど、期待に違わない作品なのでうれしくなってしまう。売れないミュージシャンであるジャックがビートルズの存在しない世界で目を覚まし、彼らの楽曲を歌ってスターになるというのが主線なのだけれど、本物のエド・シーランが本人として出演しファンタジックな部分を牽引するので荒唐無稽が霞んでいるところがあってちょっと巧い。ラスト20分の仕掛けは、恐らくもともとこれがやりたかったんだろうと思うわけである。よろしいのではなかろうか。
英国を舞台にしたファンタジックなロマンスという流れでは傑作『アバウト・タイム』を思わせるところもあって、あれが好きな向きにはおすすめできる。いい。
Published on: 2020/5/3
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