単純な場所

sophisticated girl; plain space

ブルーピリオド

『ブルーピリオド』を観る。原作の漫画は未読。器用に生きているけれど、どこか空虚を抱えている主人公が絵画と出会い、これに打ち込むことで生を実感する。自分探しでは王道のストーリーだけれど、眞栄田郷敦が迷い、自問を重ねるだけで物語の軸はしっかりと通っていくので陳腐な感じはない。こちらとしては『エルピス』を思い出していたわけである。絵画を題材とする映画は、作中に登場する作品自体の力が問われるようなところがあってその表現が難しいと思うのだけれど、絵そのものはできる限り後景にもっていって眞栄田郷敦で勝負したところが勝因であろう。ファンなのである。

日米首脳会談は本邦の首相が徹底的に幇間として振る舞い、それはそれで立派と思わせるほどのブーツリッピンをしようというアベ戦略で、我が国が一等の朝貢国であることを世界に知らしめる。すごいな、おい。この結果としてUSスチールの買収は、買収でなく投資だというのだから、なるほどAlternate Factというのはこういうものかと納得したのである。

Published on: 2025/2/8

Categories: 映画