単純な場所

sophisticated girl; plain space

侍タイムスリッパー

『侍タイムスリッパー』を観る。幕末からなぜか現代にタイムスリップしてしまった侍が、京都撮影所で斬られ役として生きることになる。序盤のストーリーには既視感があるほどだけれど、筋書き以上に役者の演技が上出来で、クライマックスにかけての変調も素晴らしくて目が離せない。自主制作映画として単館上映から始まって300以上のスクリーンにかかるに至り『カメラを止めるな!』の再来とも言われたようだけれど、これもまた映画についての映画であり、よく似たアイデアを内包してもいるので、その魂にも両者は通じるところがありそうなのである。スタッフは10人ほどだったというのだが、プロダクションのレベルは非常に高い。映画賞を次々とさらったのにも、もっともな理由があるのである。

この日、気象庁は気候の未来予測を発表する。気温の上昇が続けば降水日の減少が傾向として現れ、山林火災の増加も予想されるという内容を含んでいるのだけれど、ここ数日、国内の数ヵ所と韓国で大規模な森林火災が続いているとあっては説得力もいや増すというものである。

Published on: 2025/3/26

Categories: 映画