単純な場所

sophisticated girl; plain space

晩餐ブルース

『晩餐ブルース』を観ている。それぞれいろんな思いを抱えている3人が再会を機に食事を共にするようになる。鬱になりかけているテレビディレクターを井之脇海、鬱になって休んでいる料理人を金子大地。この作品の企画自体が劇中で否定的に描かれるステレオタイプのドラマ企画の枠組みをもっていて、しかし物語そのものには作り手のやりたいことが込められている様子は疑いなく、心を削られるようなドラマ制作の現場を描く現実の現場とはどのようなものだろうと想像せざるを得ない。それはともかく、真面目で好感のもてるドラマである。

EUが4億5千万人のヨーロッパ圏市民に対して3日間の備蓄を呼びかけるという記事を読む。どんな有事があっても不思議はないという認識は広く共有されていて、もちろんそれは戦争の備えだけではないのだが、ロシアによるヨーロッパ侵略をNATOが具体的に想定し始めたという話がきな臭さを添えることになる。

Published on: 2025/3/29

Categories: 映画