単純な場所

sophisticated girl; plain space

アイロンのある風景

『アイロンのある風景』を観る。村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』の一編をもとにした映像化。印象としてはこの短編通りの映像化ではあるけれど、1995年の阪神淡路大震災から16年という時間軸を導入することで1999年初出の原作とは異なる構造を作り出している。空っぽを抱えた登場人物が2011年3月11日をどのように迎えたかを考えさせる展開は、作家のスタイルを踏み越えた趣向となっているけれど、これはこれでいいのではなかろうか。

アメリカの相互関税は新たにスマートフォンなどのHTSコードを対象から除外することを発表する。2割下落していたAppleの株価は週明けの市場で急激に上昇するに違いないが、相場操縦を自在にしているという点でそのこと自体が犯罪的で、行き当たりばったりとしか思えない決定そのものも空恐ろしい。

Published on: 2025/4/13

Categories: 映画