単純な場所

sophisticated girl; plain space

神の子どもたちはみな踊る

『地震のあとで』の第3話を観る。村上春樹の原作小説に東日本大震災という補助線を加え、徐々に時間軸をずらしてきたこのドラマシリーズは第1話から回を重ねるにつれて脚色の度合いが強まる構造で、どこかサスペンスみたいな雰囲気があるけれど、基本的には『神の子どもたちはみな踊る』をそのまま映像化するという難題に挑んでいる。もとの話がそうであることを知らなければ、ただ投げ出されたような気分になるに違いないとして。最後の踊りの印象は個人的な想像と違っていたことは間違いない。

昨日は懐古園に桜を見物に行ったのだけれど、近くの中学校もそろそろ満開というころ合いなので散歩に出かける。かなり見栄えのする景色になっているけれど日常の桜はただ風景の中にあって、誰とも行きあうことがないのも好ましい。彼方の八ヶ岳にはまだ残雪があって、そのコントラストが映える。

Published on: 2025/4/20

Categories: 映画