単純な場所

sophisticated girl; plain space

NABO

春のよい陽気なので上田まで出かける。ここを拠点とするバリューブックスでは本の買取を利用したことがあったけれど、市内にブックカフェも運営しているというので覗いてみる。古い紙店の外形を保ったまま、路地や庭まで活かすようにしてセレクト系の本棚とカフェが混然とあって、なかなか居心地がいいし、この季節は風が気持ちよい。いくつか本を買い込む。読み始めるとソローの文章が引いてあって、思わずメモに落としたものである。

私が森に入ったのは落ち着いて暮らしたかったからであり、人生の基本的事実だけに向き合って、学ぶべきものを学び損ねていないことを確かめ、死を迎えるときに自分が生きていなかったことに気づくことがないようにするためである。

Published on: 2025/5/11

Categories: 日々