単純な場所

sophisticated girl; plain space

黄色い部屋の秘密

Netflixの『ザ・レジデンス』を最後まで。終盤は探偵自身にも、まだ誰が犯人かはわからないと語らせるガチガチのフーダニット型展開で、いくつもの証言とその齟齬をリワインドしつつ着地に向かう語り口はやはり秀逸。マニアの手になる作品であることは間違いなく、技巧と伝統によって受け継がれる世界であればこそ、この仕事は賞賛に値すると思うのである。

レジデンスを守ってきた職人的な世界観とは異質のものがこの事件を引き起こしたという真相がまた、現在のホワイトハウスの状況を想起せざるを得ない今日性を帯びているのだけれど、現実に行われている伝統と規律の破壊はこの数倍上を行くものであるに違いない。

Published on: 2025/7/6

Categories: 映画