単純な場所

sophisticated girl; plain space

陰謀のセオリー

『陰謀のセオリー』を観る。ネタを割ってみればよく似た作品がないこともないのだが、メル・ギブソンを配しながら安易なヒーローを演じさせない脚本がけっこう良い。いきなり感情移入を拒絶するような序盤、まさに Only the Paranoid Survive って感じの中盤、妄想が現実化していく過程はよく出来ている。これがフランス映画なら救いようのない展開となるところだろうが、しっかりハリウッドメジャーな結末で観ている方も安心。しかしまぁ、めでたしってことになると、陰謀説に与しているようでなんか嫌だけど。

ジュリア・ロバーツは『マイケル・コリンズ』のときも何だか表情の乏しい奴、と感心しなかったけど、泣き顔は結構いいですね。

Published on: 1998/6/13

Categories: 映画