単純な場所

sophisticated girl; plain space

ゴジラ対デストロイア

暇に任せてテレビで『ゴジラ対デストロイア』を観る。いやはや。アメリカ人がどんな外形のゴジラを作ろうと、とやかく文句をたれる程、大層なモノか?大森一樹の脚本も映像も、素養とセンスのなさを露呈するばかり、取ってつけたようなテーマ性にも寒い思いがするだけだ。こりゃ一体、子供騙し以外の何だろう? まぁ金子修介の、いや伊藤和典の、あるいは樋口真嗣の『ガメラ』があるからには、『ゴジラ』がどうだろうと構わないのだが、こんなものが大作然として、しかもあの平成ガメラと同列に扱われている状況を考えるにつけ、だから日本の映画は駄目なんだとの義憤を禁じ得ない。いや、ほんとに。

Published on: 1998/7/4

Categories: 映画