単純な場所

sophisticated girl; plain space

密室・殺人

『密室・殺人』読了。文章はもう少し濃くてもいいような気がするけど、ネタ的には好きですね。いわゆる新本格な部分もシンプルでよい。伏線の張り方も親切だけど、わかる人にはその場でネタが割れる危険があり、わからない人には結局、わからないとゆーのでは、伏線になっていないか。

先日は「ラプラスの魔」について書いたけど、昨今の新本格にはいろいろキーワードがあって、『密室・殺人』は「オッカムの剃刀」っていうその中の一つで数ページを稼いでいた。僕の中では「ラプラスの魔」「シュレーディンガーの猫」「オッカムの剃刀」あたりは既に新本格の負のコードとなりつつあるくらいなので今更、したり顔の講釈など願い下げである。実際のところ、どうしても説明したいのなら脚注でもつければよいのだ。

ところで噂の裏設定については、「オッカムの剃刀」的には「仄めかし」を楽しむ程度が正しいですね。^^;

Published on: 1998/8/14

Categories: 本