単純な場所

sophisticated girl; plain space

1999年、夏

その昔、一つのフレーズにとり憑かれていたことがあって、同じその文句で始まる小説を30本ほども構想し、冒頭部分だけは15本ほども書いた。西呑屋あるじのよく知る通り。

今にして思えば、「1999年、夏」というその言葉には、近未来に対する妄想と少しばかりの期待が込められていたはずなのだが、ついにかたちになることはなく、この夏もやがて過去のものである。

Published on: 1999/7/25

Categories: 日々