ファーゴ
などといいつつも『ファーゴ』を観る。映画ファンがコーエン兄弟の作品を好むのも道理、映像作家とは斯くありたしとばかり、腹の据わった演出は見事。恐らくは「距離感の喪失」という、映像的なテーマを重ねて描写するスクリーンの前では、アカデミー主演女優賞の演技すら実は添え物に過ぎない。「ユーモア」も「アイロニー」も的外れな賞賛というべきだろう。
それにしてもウィリアム・H・メイシーって、ファービー人形にそっくりじゃないか?
Published on: 1999/10/18
Categories: 映画