奪取
今さらながら、真保裕一『奪取』を読む。本屋で何度も手に取りながら、何で購入せずに今日まで来たのか、我がことながら理解に苦しむ。やっぱり面白いや。
上下分冊の文庫の、一気に上巻を読み終えたあたり、特に第一部の偽札作りのマニアックな描写には、その方法が実際には絶対不可能であるという瑕疵を割り引いても、心躍る。してみると自分にも存外ラジオライフ系が入っているのかも知れず、同時にその筋の知人を脳裏に思い浮かべて頭を振る。そこまでは行っていないと思いたい。
Published on: 2000/1/30
Categories: 本