単純な場所

sophisticated girl; plain space

演出

この日記でも何度か触れている通り、日本の映画には多く、唐突なロングショットを用いて緊張感を削ぐ悪癖があって、そういうカットを目にする度、お前もかと、殆ど憎悪するといっていいような感情を抱いてきた。最近では『ヒート・アフター・ダーク』に顕著だったその傾向も、どうやら森田芳光あたりの悪しき影響なのではないか。何しろリズムのない間は、とにかく抜けているだけだというのに、本人はカッコいいつもりなのだから始末におえない。

『奪取』読了。そういう意味では思い切り近写を多用しているような感があって一読、じつによし。

Published on: 2000/1/31

Categories: 日々