美濃牛
『ハンニバル』の上下巻を勿論、即、購入。ハードカバーになってもおかしくないところを文庫という姿勢も、いいぞ新潮社といいたいところだが、佐藤亜紀の著作を絶版にしようという会社だ。定見というよりは営業判断だろうとの疑念が拭えず。四の五の言いつつも、これに着手。
それ以前、『美濃牛』を読み進めていて、100ページを越えたあたり漸く最初の死体が出てきたところだが、未だどの登場人物に感情移入すればいいのかすら判然とせず、既に先へとの意欲も失せ、後日、仕切り直しと決める。クーンツが『ベストセラー小説の書き方』で述べている書き出しの重要性を、いや本当と実感することが多くなったのも、忍耐がなくなってきている証左か。
Published on: 2000/4/13
Categories: 本