真っ暗な夜明け
懲りもせず、メフィスト賞の近刊『真っ暗な夜明け』を購入。久しぶり島田荘司の「薦」を目にしたが、悪い意味での大御所をみるようで心が痛む。文体で長編は書けようが、論説はかけまい。
早速、これに着手。典型的なメフィスト賞作品といった印象でなかなか進まず。
といいつつも即日、読了。前半のたるさはともかく、解決編の論理展開はなかなか悪くない。しかし善かれ悪しかれ一番、存在を主張しているのはやはり「薦」であって、いつものネタをいつものように展開しているだけで既に馴染みの内容なのだが牽強付会ぶりには磨きがかかっているようである。
森博嗣の新刊も同時に出ていたが、既に買う気すらおこらず。
Published on: 2000/5/13
Categories: 本