単純な場所

sophisticated girl; plain space

マスタードマヨネーズ

食べ物のことで、とやかく言わないという育ち方をしてきたおかげで、食に関する批評すら注意深くこれを避ける習い性、それを此処では忘れるとして。「マスタードマヨネーズ」というスナック菓子を喰い、喰った拍子、舌が痺れるというくらい、阿鼻叫喚的な辛さに遭う。いや辛いという表現にあたらず、科学物質によってもたらされる、それは痛みというべきか。一口で何だか理不尽な暴力に曝された気さえしたというにもかかわらず、これを完食、一頻り自己嫌悪に苛まれる。勿論、人の意地ではなく、貧乏性のみが為し得る愚行ゆえ。

久しぶり早めに帰宅したバスの窓外、駅前で街頭演説をしている野党有力代議士の姿をみる。こんな田舎でいやはや労いようもないが、恐らく聴衆にとっても、印象に残るのはその省エネスーツのみではないか。異様。

Published on: 2000/6/7

Categories: 日々