単純な場所

sophisticated girl; plain space

怪奇・夢の城ホテル

ハヤカワ文庫の新刊、『怪奇・夢の城ホテル』を読む。何というか、変わった風合いの小説で、島田荘司の『嘘でもいいから殺人事件』を思い出し、奇妙に懐かしくなってしまった。愛読していたのである。こちらはホラーだが、いってしまえば直球を装った変化球である。カメラマン田中の運命とか、ときおり表出する異界の感触が怖いといえば怖い。

Published on: 2000/9/23

Categories: 本