偽造
『深海の悪魔』読了。
破綻しかけた物語の構成といい、『ゼウス』に酷似した展開といい、高く評価すべきものとは言えまいが、いわば大石節とでもいうべき作家性が感じられて、それはそれで楽しんだ。そもそも小松左京や西村寿行からこっち、この種の系譜に連なる物語には飢えているのだから、類似の話が二、三あったところで困ったりはしないのである。
『偽造』を観る。『プレデター』や『エクゼクティブ・ディシジョン』と同じ脚本レベルを期待して、どうやら敵の明確じゃない物語は苦手らしいと知る。何といっても、非常にちんまりとした映画である。
Published on: 2000/9/30
Categories: 映画