単純な場所

sophisticated girl; plain space

ジュヴナイル

『ジュヴナイル』を観る。思い起こせば20年前、ジュヴナイルにカテゴライズされる小説なら、それこそ売るほど読んだものである。故に、こういった物語を作ろうとした気持ちは実によく判り、だからこそ岩本隆雄の小説を読んだ時のように気恥ずかしい感じがしたのも事実。藤子不二雄へのトリビュートが出たときには、なるほど、元ネタはあれかと合点したり、一事が万事、実に判り易いのである。

一点、全体を説明するはずの論理に致命的な瑕疵があることが非常に気になり、ジュヴナイルといえどもこの種の破綻を容認してはいかんのだと、一人気焔をあげて家族の顰蹙を買う。

Published on: 2001/3/4

Categories: 映画