単純な場所

sophisticated girl; plain space

ユリュン

来入児のための競技に参加すべく近所の小学校の運動会へ。

『ユリュン』を観る。ハリウッド映画なら『クリムゾン・タイド』、日本のマンガなら『沈黙の艦隊』といった内容である。観念的な冒頭のシークエンスから嫌な予感がしたのだが、最後に主人公のモノローグが「一体、何だったんだ」と入り、そりゃ、こっちのセリフだと呟く。メッセージとしては新鮮である。沖縄に向けた核ミサイルの発射を巡り、対立する二人の主張は即時と時期尚早であり、どうやら攻撃という点では一致しているのだ。そうした行為の戦略的展望が殆ど示されないあたり、そもそも一体、何なんだという訳なのだが、こういう気分が大金をかけた映画として結実している以上、米国の中東政策失敗を指弾している場合ではないというものではないか。

Published on: 2001/9/22

Categories: 映画