猿の惑星
ティム・バートン版『猿の惑星』を観る。馬はどこから来たんだなどと、細かいことを言ってはいけないが、監督の興味はあからさまに猿人にしかなく、あまりにも有名な設定には驚くこともできず、聖杯探求的なモチーフがあったとしても、殆ど見せ場もなく性急に物語は終わる。猿世界の描写そのものを別とするならば、ティム・バートンがやりたかったのは、たとえばJ・P・ホーガンの『創造主の掟』なのかと考えもするのだが、だとすればホーガンの方が256倍は気が利いている。
Published on: 2002/2/2
Categories: 映画