仮面ライダー

明け方から昼過ぎまで雪。

こんなことばかり書くというのもどうかと思いつつ。新番組ではカードが主要なアイテムとなって変身ベルトは回転せず、CGの多用で遂には竜が空を舞い、仮面ライダーその人は最早、バッタを想起させる外見でもなく、いわゆる戦隊ものの文脈で企画・制作となっている気配が濃厚である。石ノ森章太郎へのオマージュはおろかリスペクトすら窺うことは出来なかったのはクウガ、アギトも同じと知りながら、この落胆は何だろう。ヒーローの造形に表れているのは基本的な思想の相違であり、カードバトル全盛の商業主義の前にライダーキックが無力であることの敗北感か。主人公は悪の結社に改造されて変身するのではもちろんなく、古代の未知なる力の影響でもどうやらなく、契約に基づいてモンスターを操るというのだから、流行に庇を貸して母屋を取られたも同然というものではないか。

Published on: 2002/2/3

Categories: 日々