COWBOYBEPOP 天国の扉
世にポストルパンとの呼び名高いという『COWBOYBEPOP 天国の扉』を観る。まぁ、その影響が顕著でありながら、ルパン音頭で締め括ることが決して出来ないあたりがどうやら限界だなと、斜に構えつつ。だいたいがルパンとは似ても似つかぬ物語であり、一味徒党がそうであるというならスペンサーシリーズに余程、近い様子である。そもそも後継を渇望すべきルパンから三十数年、山田康雄を失った今になって何を穴埋めしようというのか。我々は既に虚無を抱いて往く他ないのだ。
チリのワインを抜いてチーズを摘みながら、テレビの映画を少しだけ眺める。このところリュック・ベッソンが幅を利かせているのは一体、どんな事情によるのだろう。
Published on: 2002/4/14
Categories: 映画