単純な場所

sophisticated girl; plain space

ニューヨークの亡霊、カリスマ

『ニューヨークの亡霊』を観る。1999年の作品にしていやに古臭く、台詞にインターネットなどという言葉が混じっていて面喰らうほどなのだが、ピーター・イエーツ監督が1929年の生まれだと聞けば致し方ないか。原題が”Curtain Call”なのも何やら深い。

『カリスマ』を観る。判っていて観るのだから文句をつける筋合いでもないのだが、判然としない画面と聴き取れない音声で表現できるものといえば、監督の鼻持ちならない自己満足ぐらいだろう。さらに悪いことに、『回路』でもほぼ同じことを繰り返しているのをみると、スタイルだとでも心得ているようなのだ。

『テルミン』を観る。ドキュメンタリーとして甘い部分があるとしても、我々が深く長い河を下っていることを再認識するに至る人生の重みがそこにはある。

Published on: 2002/7/27

Categories: 映画