単純な場所

sophisticated girl; plain space

修羅雪姫

『修羅雪姫』を観る。暗殺者の一派といっても、たとえば二ザール派から想起される特異な印象は全くなくて、その活動は地回りの乱闘の域を出ていない。スピード重視といったアクションも頑張っていると認めることはやぶさかではないが、今となっては目新しいところがまるでないので、長いばかり。実際、長い長い。長いわり、佐野史郎はどうなったんだ、と納まりのわるい結末であって、愁嘆場をつくるためだけ人を殺すようなシナリオは如何なものかと考える一方、いかにも小池一夫的とも思え、読んだことのない原作も実際このようなトーンなのであろうと想像する。

Published on: 2003/12/21

Categories: 映画