デアデビル
『デアデビル』を観る。ヘルズキッチンの路地と屋上で、ほぼ完結するという物語の結構は確信犯で、区画限定といった展開もいいのだが、ヒロインを助けなければならない場面で腑抜けているくせ、その後は割合、元気ということでは、ベン・アフレックその人が不実にみえる。デアデビル(命知らず)というわり、てんで根性がないようなのだ。
I’m not the bad guy.と主張し続ける主人公の設定も悪くはないが、マーク・スティーブン・ジョンソンは『サイモン・バーチ』の監督でもあって、あの映画でも「神の計画」というフレーズがキャラクタ造形に一役買っていたことを考えると、同じ手口とみえなくもない。
遠くを旅しているひとから手紙をもらって暖かな気持ちになる。
Published on: 2003/12/23
Categories: 映画