単純な場所

sophisticated girl; plain space

ターミネーター3

『ターミネーター3』を観る。20才過ぎればただの人の言葉通り、ジョン・コナーは妙にいじけた風体で登場して冒頭から胡乱な雰囲気を漂わせている。旧作のパロディやら細かいネタで小さく笑いをとるのは良いとしても、始まるアクションまでどこかで観たような代物だったり、展開がオドロキの偶然に頼っていたりでは既に大作の風格ではあり得ない。そもそもアーノルド・シュワルツネッガー自身の衰えは隠しようもなく、一方、肌艶は嘘臭いまでにつるつるとしていてSFXの威力凄まじく、妙なミスマッチが気になるのは企画自体の欠陥であると言わざるを得ないのだが、全体のつくりでも粗雑な印象が拭えないのは、そもそも監督の格の違いというものであろうか。

Published on: 2005/3/20

Categories: 映画