下妻物語
『下妻物語』を観る。ジャン・ピエール・ジュネの影響を正しく受けた邦画ということであろうか。手間暇かけてきちんと作り込んであることがわかる画面を導入は高いテンションで繋ぎ、込み入った話も手を抜くことなく捌いて、緩急もそれなりにあり、ダレ場もなく概ね微笑んで観ることができるのだから、傑作であろう。一部に深田恭子の根強いファンがいることにもうかうかと納得してしまったことである。監督・脚本は中島哲也であり、才気あるひとがCMを経由して現れるところに本邦映画界の事情が窺われるというものである。
Published on: 2005/12/22
Categories: 映画