リンダ リンダ リンダ
『リンダ リンダ リンダ』を観て、前田亜希の成長に光陰の速さを知る。それはともかくブルーハーツ、ハイロウズじゃなくて。あのブルーの帯のアルバムが流行った頃、学園祭はやっぱりこんな感じだった、だがしかし男子高で。熱いねぇ。
邦画独特の長回しでありながら、ヌル過ぎず、きちんとした奥行きがあって観られるのである。遅鈍で、細やかなカットの集積が、いわゆるあの青春というやつを想い起こさせて、どうにも胸が疼く。凡百の日本映画と一体どこが違うのかと問われれば、細部、としか言いようがないのがセンスの問題であって、これを説明するのは難しい。
Published on: 2006/3/6
Categories: 映画