単純な場所

sophisticated girl; plain space

花よりもなほ

『花よりもなほ』を観る。岡田准一のファンである。タイトルは浅野内匠頭の辞世の句から。サイドストーリーとして四十七士の討ち入りがあるのだが、本筋は現代的な感性による仇討ちの物語である。赤穂浪士に関しては、老人一人の寝込みを襲い、よってたかってみっともないという身も蓋もない扱いなので、武士道もそのような読み解かれ方をしている。とはいえ浮世はリアルであり、いろいろと込み入った事情もあって、舞台となっている長屋は尋常じゃない荒廃ぶりなので、それだけでも結構、重い。

Published on: 2006/11/24

Categories: 映画