単純な場所

sophisticated girl; plain space

ロード・オブ・ウォー

茅野に戻って引き続き正月モード。

『ロード・オブ・ウォー』を観る。武器商人を題材としつつ、しかしニコラス・ケイジ演じる当人はいわば狂言回しである。武器商人の生態について実際的な描写はほとんどない一方で、主人公ユーリー・オルロフのキャラはリアルでよく立っており、こうした微妙なアンチノミーの上に不思議な現実感が醸し出されている。それこそ脚本が狙ったところだというのは、最後に用意された直截的なメッセージから明らかであり、ありがちとはいえオチはキレイに決まっていて、上出来な寓話というべきではないだろうか。

Published on: 2007/1/3

Categories: 映画