単純な場所

sophisticated girl; plain space

嫌われ松子の一生

『嫌われ松子の一生』を観る。あの傑作『下妻物語』を凌駕する濃度のフィルムである。キャストの厚みも、まぁ、大したもので130分があっという間。構成の周到さもあって、乱闘シーンに一陣の砂埃を起こしてみせるたぐいのケレンには事欠かかず、中島哲也の作家性は、ある程度、定まったものだとしてその質はますます磨かれている。画面の華やかさに感心しながら、深く感動していたのである。

Published on: 2007/2/16

Categories: 映画